〈特集〉祝いと吉祥の美術【本館2階展示室第2室】
平成31年のお正月は、平成最後のお正月。この記念すべき新年を迎えるにあたり、美術館コレクションⅣでは、めでたづくしの特集「祝いと吉祥の美術」を企画します。古来、人々は美しい花や鳥、神々しい山野の風景に吉祥の意味を見出し、その図柄をモチーフとする縁起ものを飾ったり、幸福を呼び込む神さまを描き込んだ絵画や工芸品を愛でることで、新春を祝い、幸福を願ってきました。
会場には、幸福を呼び込む七福神を描いた絵画や、めでたい兆しの象徴である松竹梅や鶴亀の文様、富士山などをデザインした絵画や工芸品を展示。新春にふさわしく、縁起ものが醸し出す華やかでめでたい世界を満喫いただきます。
■主催/熊本県立美術館
 |
狩野派筆《松に鶴亀・竹に鶴図屏風》(江戸時代前期、17世紀)永青文庫所蔵、当館寄託
|

|
矢野雪叟筆《旭に猛禽図》(江戸時代中期、18世紀)当館所蔵
|

| 
|
二代歌川国貞筆《大黒天図》(元治元年、1864)今西コレクション、当館所蔵/後期展示 | 歌川国芳筆《有卦船図》(江戸時代後期、19世紀)今西コレクション、当館所蔵 |

|
細川家伝来《瑞祥文夜着》(江戸時代末期、19世紀)永青文庫所蔵、当館保管 |
福武コレクション 西へ東へ。藤田嗣治と国吉康雄
本館2階展示室第3室では、通例の美術館コレクション展から内容が大幅にパワーアップ。このたび「福武コレクション 西へ東へ。藤田嗣治と国吉康雄」に生まれ変わりました。
震災復興を祈念し、公益財団法人福武財団のご厚意により、世界屈指の規模となる国吉康雄作品群からのご出品がかないました。1920年代のパリで活動した藤田とニューヨークで活動した国吉の作品には、鋭敏な感性と、異国で身を立てるたくましさが共存しています。
フランスとアメリカという大スケールでご紹介する本展、両コレクションはきっとみなさまにいつもと違った刺激を与えることでしょう。
追記:不知火美術館で開催の「国吉康雄と野田英夫」は2月3日(日)で終了しました。これにともない、当館では2月26日(火)より一部展示作品を展示替えいたしました。不知火美術館の展示に間に合わなかった、という方はこのチャンスをぜひお見逃しなく!(一部作品のみの展示となります)
「西へ東へ。藤田嗣治と国吉康雄」の詳細はこちら。
(宇城市不知火美術館、特設サイトも上記リンクのページ内でご案内しております)
会期中のイベント
■ミュージアムセミナー
「仏像の銘文が教えてくれるもの」
【日時】1月26日(土)14:00~15:00
【場所】本館文化交流室
【講師】有木芳隆(当館学芸課長)
【参加費】無料
【事前申込】不要
■おしゃべり鑑賞タイム
正午から午後2時までの2時間を「話しながら鑑賞してもよい」時間帯とするものです。ご家族やお友達とお話ししながら鑑賞を楽しめます。
【日時】2月17日(日)12:00~14:00
■子ども美術館
「鐔(つば)のデザインにチャレンジ!」
※熊本城マラソン開催による交通規制に伴い、本イベントは中止いたします。ご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。
【日時】2月17日(日)10:30~12:00
【場所】本館文化交流室
【参加費】無料(保護者は要観覧料)
【事前申込】不要(当日受付40名)
■学芸員によるギャラリートーク
会期中に下記日程で、当館学芸員が展示作品について30分程度解説いたします。開始時間前に2階会場入口までお越し下さい。なお、ギャラリートークの参加には観覧料が必要です。
※なお、ギャラリートークは、細川コレクション特集「没後150年記念 横井小楠とその時代」及び美術館コレクション特集「祝いと吉祥の美術」、「福武コレクション 西へ東へ。藤田嗣治と国吉康雄」の担当者とローテーションして実施します。実施日により対象となる展示や内容が異なりますので、ご注意ください。
【実施日・テーマ】
1月27日(日)14時~
・藤田嗣治と国吉康雄(岡田真梨子)
2月10日(日)14時~
・祝いと吉祥の美術(山田貴司)
3月24日(日)14時~
・福井藩時代の横井小楠(宮川聖子)