本展覧会はbeyond2020プログラム認証事業です。
江戸時代の中頃、藩政改革を推し進めて「肥後の鳳凰」と讃えられた名君が熊本藩に誕生しますが、皆さんご存知ですか?それは、第6代藩主・細川重賢のことです! 延享4年(1747)、兄・宗孝の不慮の死を受けて、家督を継いだ重賢。当時の藩財政は窮乏を極めており、直ちに財政の建て直しに着手しました。宝暦2年(1752)には堀平太左衛門を大奉行に抜擢し、いわゆる「宝暦の改革」を断行!役人の綱紀粛正を行ない、行政機構や刑法、教育についても整備し、大きな成果を挙げました。なかでも有名なのが、熊本城二の丸に藩校「時習館」を設立したことです。 時習館の教育課程は文武両道に及ぶ緻密なもので、藩士の子弟のみならず、成績優秀であれば庶民にも入学が許されたことに特徴があります。宝暦5年(1755)の開校以来、時習館は有為の人材を育成し続け、明治3年(1870)にその役目を終えました。幕末には、開明的思想家として知られる横井小楠や、宮内省に出仕して侍講となった元田永孚、明治憲法起草に尽力した井上毅など優秀な人材を輩出しています。本展では、重賢ゆかりの品々と、時習館で活躍した先生や生徒たちの書をご紹介します。  | 
| 竹原玄路筆《細川重賢像》 江戸時代中期(18世紀) 永青文庫所蔵 ※展示期間:2/16~3/21 | 竹原玄路筆《細川重賢像》 江戸時代 天明6年(1786) 永青文庫所蔵 熊本県立美術館保管 ※展示期間:1/9~2/14 |
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| 《時習館太鼓》 江戸時代 文政10年(1827) 永青文庫所蔵 熊本県立美術館保管 | 《秋山玉山自画賛》 江戸時代中期(18世紀) 熊本県立美術館所蔵 |
 |  | 《時習館鞨鼓》 江戸時代 文政年間(1818~29) 永青文庫所蔵 熊本県立美術館保管 | 《時習館扁額》 江戸時代 宝暦5年(1755) 永青文庫所蔵 熊本県立美術館保管 |
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